あなたのビタミンCは足りていますか?

2021-03-12

ヘイ ユー,
ユー ルージング,
ユー ルージング,
ユー ルージング,
ユー ルージング,
ユアー ビタミンシー,ユアー ビタミンシー,

この2ヶ月ぐらい、通勤時にスマホでずーっとずーっとこの曲を聴いています。

1972年 CAN 「エーゲ・バミヤージ」より
CANはドイツのバンドで、このアルバムの時のボーカルはダモ鈴木という日本人です。
なので、英語の歌詞なんですけど、ものすごく親近感のある発音が心地よい。
ほんとにはっきりと「ビタミンシー」なのです。
何か意味があるのか?と歌詞の和訳を検索したら、
ビタミンCはコカインの隠語だといっているサイトもあり、
ダモ鈴木が「あなたのコカイン、失われてますよ」と歌っている可能性もあるってこと?
にしても、音とリズムと歌が一緒に身体に染み込んでくるので
あまり歌詞に意味は求めていません。

あと、この2曲も一緒に聴いています。


1992年 ボアダムス 「POP TATARI」より
HEEBA と CHEEBA
これまた、歌詞があるようでないというか
HEEBAのほうは
「ヒバ〜」「ヒバヒーバ」
CHEEBAのほうは
「チバ、チーバ」「チバチバチバチバ」「チバボーイ、チバウーマン」とかなんとか
あと唸りと叫び。
ヒバはおいといて、チバは「千葉」のことかしら?とずっと思っていたのですが
これまた検索したら、英語で大麻の俗語らしい。
もう、コカインだの大麻だの、私は何を求めているのか。

上記3曲を、飽きもせず、ずーっとずーっと聴いています。
いや、耳が、脳が、聴きたがるというか、欲するというか。
自分でもなんでこの3曲なのかわかりません。
でも、他の曲は聴きたくない。
緊急事態宣言のちょっと前からなんです。
毎日仕事したり家事をしたりテレビをみてくつろいだりしているんですが、
心の遠くのほうで「モヤモヤ」がくすぶっていて
ぼんやりした不安があるからかと。
そんな状態の身体が欲する音楽がこれなんだ。と思った次第です。

ボアダムスの「POP TATARI」は、初めて聴いた時、
耳から栓がとれたような、見えない枷がとれたような、
「音楽ってこんなに自由なんだ!」と身体中の血がぶわっとなり
しばらく狂ったように聴いていたアルバムです。
約20年の時を超えて、今聴きたくなるのは
このモヤモヤから解放されたいからなのかもしれません。

さて、
最近「若い人は、CDを買ったことがない。もしくは持っていても数枚だ」という話題を耳にしました。
「え、そうなの?」と一瞬驚いたけれども、
「だよね」とすぐ納得しました。
そういえば、ここ2〜3年CDを買っていない。
家の棚に並んだおそらく2百枚くらいのCDの中の98%はケースを開いてもいない。
中学1年の息子も、もちろんCDを持っていないし、これから買いそうな感じもない。
だからといって、音楽を聴いていないわけではなく
勉強中はアップルミュージックで好きな曲をピックアップして聴いているし、流行りの歌はYouTubeでチェックして何回も再生しているようだ。

上記で紹介した2枚のアルバムは、アップルミュージックではでてこないので
CDからスマホに取り込んで聴いているわけですが
それにしても、久しぶりにCDを触りました。

聴き方は変われど、音楽を欲する気持ちは変わらない。
今日も聴いて帰ります。
ビタミンシー、ビタミンシー