「ゴミ清掃員の日常」を読んで

2019-11-22

あと2ヶ月足らずで今年も終わり、2020年が目の前に迫ってまいりました。
現在小学6年の我が子は、来春に卒業予定。
日頃行っている学童保育の卒業式では「将来の自分」をテーマにした作文を皆の前で発表する慣わしがあります。そろそろテーマを考えておいたほうがいいのでは?と思い「将来何になりたいの?」と聞いたところ、意外な答えが返ってきました。

「オレ、ゴミ清掃員になりたい」

ほう。昨年ごろまでは「タカラトミーに入社したい」などと言っていたのに?これまたどうして?
よく聞いてみると『ゴミ清掃員の日常』というマンガを読み、感銘を受けたらしいのです。
ああ、ゴミ清掃員を副業にしている芸人さんの話ね。前に話題になってたね。なんとなく本屋で平積みになっているのを見たことがあったなあ。なんて返しながら、そう言われると無性にその本が読みたくなりました。そしてその週末にさっそく購入。


著者は「マシンガンズ」というお笑いコンビの滝沢秀一さん。作画は奥様の滝沢友紀さん(なんとこのマンガがデビュー作とのこと。そうは思えない表現力の高さに驚きます。)読んでみて、ゴミ清掃員になりたいという気持ちがわかりました。いい意味で「思ってたのと違う」内容でした。苦労話をギャグをまじえて伝える内容なのかなとぼんやり予想していたのですが、ゴミについていろいろと考えさせられる内容でした。ゴミはその人の性格を、暮らし方を、考え方を表す鏡になるんですね。プラスチック問題しかり、今やゴミは全世界にかかわる重要な課題。地球を汚す玄関が、人間一人ひとりなのだと。あらためて気づかされました。ゴミを考えることは未来を考えること。それにかかわるゴミ清掃員という仕事は誇らしいものだと思いました。たいへん重労働で、危険と隣り合わせでもありますが。私が生まれたうん十年前と今ではゴミの内容もだいぶ変わっています。少なくともペットボトルはありませんでしたから。我が子が大人になる頃、ゴミはどんな風になっているのか。プラスチック問題は解決されているのか。ゴミ清掃員の労働環境がもっと良くなっていることを祈りたい。そのためにも、まずは自分の出すゴミをきちんと分別せねば!

ところで、私が住む川崎市には「ごみ分別アプリ」があります。これが大変便利!

ありとあらゆるものの分別、捨て方を検索できるすぐれものです。


例えば、このなかで「ICレコーダー」を選べば、

こんな感じに。

「ゴミ清掃員の日常」では使い捨てカイロは不燃ゴミとして分別、とありますが川崎市ごみ分別アプリでは「普通ごみ」として収集するそうです。そもそも川崎市のゴミの分別が「可燃・不燃」でくくっていないので、自治体によって捨て方がさまざまなんだな、と実感。

これから年末の大掃除も控え、自分の周りもすっきりさせて、ゴミもキレイに出したいと考える今日この頃なのでした。