東京都現代美術館で開催中の『GENKYO 横尾忠則』を見てきました。
横尾忠則さんといえば、年配の方はグラフィックデザイナーとしての印象が強いかと思いますが、今回の展示では、横尾さんが80年代初頭に画家に転身してからの絵画を中心に600点以上の膨大な作品が見られます。
展覧会自体は写真撮影ができないため、リーフレット中面掲載の作品で、少しでも雰囲気が伝われば、と思います。
個人的に特に楽しみにしていたのは『Y字路』をモチーフとした作品群。
作品集で最初に見た時に、『そうだ!自分もY字路って何か好きなんだ!』と
自分自身でも言葉にできないモヤモヤした感覚を、突然第三者にハッキリとした形で示されて、嬉しいような、ちょっと悔しいような、それをモチーフにしている横尾さんって、やはり凄い人だなと感動したことがありました。
ミュージアムグッズ売り場の隣の特設スペースには
『コロナと向き合う《WITH CORONA》シリーズコーナー』が設けてあり
ここだけ写真撮影OKなので、ご紹介します。
横尾さん自身の作品を素材に、マスクをコラージュした作品群です。
全ての作品を見終わって、改めて『横尾忠則』の魅力を再確認した思いです。
モチーフも表現方法もどんどん変わっていく。
決してひとつの場所にとどまらない。
永遠に何かを探し続けるかのような、氏のエネルギーをどしゃ降りの雨のように浴び続けた感覚で、美術館を出る頃には頭も体もヘトヘトになりました。
一人の作家の作品をこれだけ一挙に見ることが出来るのは、他にはない貴重な機会だと思います。
皆さんもぜひ!
公式サイト
GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?