古きを偲ぶ、東京メトロ神田駅

2021-04-30

私たちアジデザインは、住所としては『日本橋室町』になりますが、神田駅からも徒歩3分と至近のため、私も神田駅をよく利用しています。
その神田駅、東京メトロ銀座線のホームにちょっと気になるものがあるんです。


ホームの中ほどの柱がガラス張りで、博物館の展示の様に中にリベット鋲の柱があるのです。
ここを通るたびに、何か説明のプレートでも無いかと見てみるのですが、特にないようです。

そこで今回、何か歴史のあるものかな〜と調べてみたところ、なかなか面白いことがわかりました。

実はこの銀座線、1927年に浅草-上野間で営業を開始した、日本で最初の“本格的な”地下鉄なんだそう。
地下鉄の神田駅は1931年(昭和6年)に開業したそうなので、90年以上の歴史があったんですね。

この柱は東京メトロが2017年に銀座線の下町エリア7駅をリニューアルした際に、当時の雰囲気が感じられるように、開通当初から各駅に残るリベット柱や壁面タイルを活かしたデザインの一環だそうです。
言われてみれば、神田駅以外でも銀座線はホームや車両にレトロなテイストが多いかも…。

他にも、柱だけでなく天井も古いコンクリートを活かしたりしているみたいです。
線路際の壁の天井もアーチ状の構造がちょっとレトロな感じです。

調べてみると、これまで気がつかなかったところにも色々細かい味付けがされているようで、神田駅を利用するのが楽しくなってきました。

ちなみに神田駅は、地上(JR)のほうも高架下などに古そう〜な鉄骨が一杯で、鉄骨マニア(?)におすすめスポットです。
こちらもいつか折を見てご紹介したいと思っています。