go to 横須賀美術館

2020-10-30

緊急事態宣言が解かれてからまもなく、
美術館の展示が再開されはじめた頃から
いくつかの美術展を観に行きました。

東京都現代美術館[オラファー・エリアソン展]
日本橋三越[日本伝統工芸展](写真なし)
横浜美術館[ヨコハマトリエンナーレ2020]
岡本太郎美術館[高橋士郎 古事記展]
東京国立近代美術館[ピーター・ドイグ展]

自粛中は家にいることがさほど苦にならないと思っていましたが、久々の美術館での鑑賞は身体に染み入るように幸せな気分がおしよせ、視覚を通して心を動かされるものを欲していたのだと改めて気づかされました。

どの美術展も老若男女まんべんなく来場者が多く、コロナ禍でなければもっと混雑していたかもしれません。特にオラファー・エリアソン展とピーター・ドイグ展はコロナの影響で中止になったものが約3か月を経て再開されたためか、「待ってました!」という感じでけっこうな人出でした。すべての作品が撮影OKだったためSNSにアップするんだろうなと思われる人で溢れていました。
美術館それぞれが独自のコロナ感染予防対策をとっていましたが、印象的だったのが岡本太郎美術館。
岡本太郎先生が体を張って(?)感染予防に大活躍。

太陽の塔の模様のマスクはスタッフの方もつけており、かっこよかったです。

上記の美術展はどれもすごくよかったのですが、残念ながら会期が終わってしまったものばかり。
そこで、先週行ってきた横浜美術館の「上田薫展」をご紹介いたします。

目の前に海が広がる横須賀美術館。数年ぶりですが、かわらない美しさ、心地よさ。
美術館の庭の芝生。向こうに千葉が見えます。
屋上に上がると、左右に広がる海に真っ青な空が加わって、開放感Maxに!
ああ、この建物が好きだーーーー!と叫びたい(叫ばないですが)
↑横須賀美術館の素敵な屋上(パノラマで撮ったのでなんか変)

さて、「上田薫展」

唯一、撮影を許された画像がこちら

上田薫さんは1970年頃から現在にいたるまで、写真に撮った「一瞬」を大きなキャンバスに再現する方法で作品を発表し続けています。会場の一角で現在90歳を超えてなおしっかりとした筆運びでフレッシュなサラダを緻密に描いている姿の動画を見ました。「内面を描くことに行き詰まったとき、ならば対象そのものを徹底的に描けばいいじゃないか、と思った。」そのとき描いたひとつの貝殻の絵が転機になったとのこと。
割れた卵の殻からつるりと滑り落ちる白身と黄身、スプーンがくずす、ぷるぷるときらめくゼリー、割れた瓶からとろりと出たジャム、下の小石の凸凹をうけて細かく波打ち光を受ける水面。
なんの思想も感情もない「その物体そのもの」がこんなにも美しい。大きな「一瞬」の光に囲まれ、圧倒されました。自分でもわからないツボを刺激され涙さえ出そうになりました。(個人の感想です)

時を忘れ、見終わって会場を出ると外はすっかり暗くなっていました。


図録を購入したら特典でポスターをもらえました。
「つくる たべる よむ」は上田薫さんの絵が表紙の「食と本」がテーマの本。

面白そうだったので一緒に購入。この飛び石連休にゆっくり読んでみようと思います。

この展覧会は11月3日までの開催で、もうすぐ終わってしまいます。
文化の日に、芸術の秋はいかがでしょう?

皆さんもよい休日を!