メダカでベランダ・ビオトープ【後編】

2020-08-28

買ってきたばかりのメダカがビオトープに放流後、たった数時間でほぼ全滅…という、5月に勃発した痛ましいアクシデント。メダカ大量突然死の衝撃から約1ヶ月、その辛さを乗り越えて新たにビオトープを立ち上げましたのでここにご報告いたします。「メダカでベランダ・ビオトープ」の後編、名付けて「リベンジ編」とでもいいましょうか。唯一生き残った10匹のメダカのうち2匹は別の容器に隔離しましたが、メダカを失ったショックでビオトープを再開する気力がまったく湧かず、睡蓮鉢を1ヶ月以上ものあいだ手つかずのまま放置していた私。しかしこのまま夏を終わらせるわけにはいかない…!とビオトープの作り直しを決意したのです。

まずは大量死の原因である悪化した水質の改善を図るべく、睡蓮鉢の水をすべて入れ替えることから始めました。鉢に入れていた泥っぽい土がドロドロのままだと作業しにくいため、乾燥してカラカラになる頃合いを見計らった8月のよく晴れた土曜日、朝から立て直し作業を開始。


鉢をきれいに洗います。土やら水草やらいろいろ入ってましたがすべて廃棄。


新しく買い直した砂利を投入。


続いてカルキ抜きをした水を投入。


ホテイソウを投入。透き通る水と青々とした水草を眺めていたらなんだか清々しい気分になってきました。

メダカの飼育に必要な材料が揃ったところで、いよいよメダカを放流!…といきたいところですが。実はビオトープ立ち上げ直後は、まだ水がメダカを飼育するのに最適な状態ではないのです。飼育水をきれいな状態に保つ役割の濾過バクテリアがまだ定着しておらず、メダカたちの食べ残しやフンによって水質が悪化しやすい状態であると言えるからです。なのでここは我慢して、この状態で数日間放置。バクテリアが定着するのを待ちます。


数日間置いたものがこちら。

メダカがいよいよ新居に引越しなのに2匹だけでは心細いだろうと事前に新しい家族(メダカ)を調達しておいたので、その子たちも同時にお引越しをさせることに。ここでまた注意点なのですが、メダカを別の場所から移し替える時に一気に入れてはいけません。急激な水質の変化で体に負担がかかり、お亡くなりになることが多いのです。そこで「水合わせ」という作業を行います。買ってきた水と一緒にポリ袋に入ったメダカを30分~1時間ほど睡蓮鉢に浮かべ、袋の水温を鉢の水温と合わせます。そのあと鉢の水をポリ袋に少し混ぜて30分放置。また水を少し足して30分放置…と、少しずつ新しい水にメダカを慣れさせていきます。そのあといよいよ鉢に投入です。

ようやく完成したビオトープがこちら。夢にまで見た念願のビオトープの完成です!

連日真夏の暑さが続きますが、メダカは8月下旬現在、最初に購入した生き残り2匹に新たに加わった5匹とともに元気に泳ぎ回っています。口をパクパクさせながら餌を食べるメダカのかわいらしい姿に癒される日々です。皆さんにもぜひおすすめしたいベランダ・ビオトープです。

さてさて、さらに「メダカを増やしたい欲」が高まってしまった私は、最近ネット通販でメダカの卵を30個購入してしまいました…。果たして無事に孵化させることができるのか?次は「メダカでベランダ・ビオトープ」【番外編】でお届けします!