初めて屋台に入った話

2024-02-16

サザエさんなどの昔のアニメでよくお父さんが仕事帰りに入ってるイメージの多い屋台、一度行ってみたいな~と思ってましたが突撃する機会がありました。

先日の三連休で福岡に旅行に行った際、屋台がずらっと並んでいる通りが幾つかありました。
予約が出来ないのか、どの屋台も19時には長蛇の列。しかも案外10〜20代の若い子が多い!

夕食は予約していた海鮮料理のお店に向かうため、「入ってみたいね〜」と夫と話しながら後ろ髪引かれる思いで通り過ぎました。
食べ終わってお店を出て「まだ食べ足りない…」とホテルに向かいながら呟いたら、寝てしまった娘が乗ったベビーカーを押しつつ夫が「ホテル戻るから1人で屋台行ってきていいよ」との事。
(夫は夕方に到着後すぐに1人で博多ラーメンを食べに行ってしまったため、完全に腹具合が噛み合わず)
お言葉に甘えて天神三越前にある「とんこつラーメン永ちゃん」という屋台に並びました。
矢沢永吉さんの永ちゃんではなく、永濱(ながはま)さんがやっているので永(なが)ちゃんと読むんだそう。昭和53年創業で、なかなかの老舗です。


21:30頃から並び始めたら後ろにどんどん列が出来てきました。
昔のイメージと違い、どのお客さんも若い2名様だらけで1人で来てる人が私だけのよう。
入ったら1席余るから申し訳ないな…と思いつつ30分経った所で大将の奥さんらしき女性から「どうぞ!」と呼ばれました。
中は天井近くの柱にコンセントが設置してあったり、室内っぽいのに床が地面だったり、慣れないと不思議な構造の店内です。
壁には「屋台はナマモノを出せません!サラダ、酢の物、刺身など」との福岡市からの張り紙が。
後で調べたら福岡市が定めている屋台基本条例というルールがあり、メニューの他にも道路の通行を妨害したり、残り汁の処理を疎かにするお店が出てこないよう、厳格に定められているようです。


メニューはファミレスのようなめくるタイプの物がなく、壁に貼ってあったり机に立てて置いてあります。キョロキョロしていたら隣に1人で飲み食いしていた常連らしきおじさんが「この裏にも書いてあるよ」と親切に教えてくれ、無事注文出来ました。

大将からたくさん話しかけられたらどうしようと若干緊張していたのですが店内は常に大盛況でそういった暇がない様子で、お客さん同士でワイワイ会話している状況でした。どうやら近くにある福岡PayPayドームでやっているお笑いイベントやコンサート帰りのお客さんが日頃多いらしい。会計の際に「今日は何見てきたの?お笑い?さんまさん来たんだって?凄いねー!」などと聞こえてきました。
で、出てきました本場の博多ラーメン!
並んでいる間に調べたら「山芋焼き」が美味しいとの事で、ギリギリ腹に入りそうなので一緒に頼んでみました。


細麺で白い豚骨スープの上に紅生姜がどっさり乗っていて、こってりしてるけどシメにもいけそうな脂っこすぎない味でとても美味しかったです。
山芋はほんのり塩味が遠くにある中で、ほくほくネトネトしてこれまた最高でした。

そうこうしているうちに隣にお父さんと小学生らしき息子と娘を連れた3人家族が来て、キョロキョロしていたので「メニューこの裏にも書いてありますよ」と伝えたら分かった様子でした。
他にもおでんや焼き鳥などつまみたい物がたくさんあったのですが、お腹いっぱいかつ外に20人くらい並んでいたためサッと退散すべく会計を用意していたら、どうやら1人客にはガンガン話しかけるスタイルだったようで「こんなに混む事こと滅多になくて、今日はお話し出来なくてごめんねー!今日はお笑い見に来たの?」と聞かれました。
旅行で来ており夫と娘がホテルにいて、行ってきていいよと言ってもらえて並んでみた。1人で夜遅くにこういう所に並ぶことが今ほとんど出来ないから楽しかったと伝えたら、リュックに子供用のストローマグが入っていたので小さい子がいるんだなと思った。楽しんで行ってねと言われ、温かい対応になんだかぐっとファンになってしまい「子供が大きくなったらまた来よう!」と決意。今度は出来れば一品ずつ時間をかけて楽しみたいですね。

福岡には博多ラーメンの他にも、もつ鍋やイカの活け造り、博多やりうどん、明太子などご飯がとにかく美味しかったです。



泊まったホテルの朝食バイキングにも博多ラーメンがあり、2泊しましたが麺類大好きな娘が毎朝食べていました。


東京からだとちょっと遠いですが、皆様もぜひ。