うまさのこだわり

2021-04-09

たびたびアジデザインのブログに登場している


これとか


これ

ご存知の方も多いとは思いますが知らずに気になっていた方のために、実はこれ2021年の弊社アジデザインの年賀状のネタ(寿司だけに)なのです↓

いつか製作過程を記事にしようと思っていたらうっかり半年近く過ぎてしまい、今更かよ感が否めないですが、このままだと再び年賀状シーズンに入ってしまいそうなので満を持して記事にします。

アジデザインは毎年会社名の「アジ」にちなんで魚の鯵をモチーフに年賀状を製作しています。ある年はアジフライだったり、ある年は刺身だったり、またある年は日持ちのする缶詰だったり。安くてどんな調理法でも美味しく食べることができる万能な魚、というのが鯵の魅力。常にお客様のニーズに柔軟に対応し、「おいしかった!」と満足してもらえるような存在であれたら、という弊社の想いが込められています。

2020年は未曾有の世界状況によりニューノーマル時代への幕開けとなった特別な年。そんな1年をおかげさまでどうにか乗り切り始まる2021年は、料理ネタに加え少しでもその要素を入れられないかと社内でアイデアを持ち寄り協議した結果、新しい生活様式を象徴する「ソーシャルディスタンス」と「寿司」をかけた「ソーシャルディスタン(ス)寿司」をモチーフに作成することになりました。なぜ高級寿司店ではなくあえて回転寿司にしたのかは、身近で庶民的な回転寿司の方が親近感がありいかにもアジデザインらしい、というのが理由です。

せっかくなら元ネタがわかったほうが見る側も作る側も楽しいので、実在の大手回転寿司チェーンを最大級の敬意をもってオマージュさせていただきました。決してパクリではありません。

製作手順は以下の通り。

1.回転寿司用の無地の皿を購入
2.ベースをラッカーで塗装
3.ロゴをシールに印刷して貼る
4.本物の寿司をのせて撮影

と、ここで大きな壁が。元ネタになった某回転寿司店のおなじみのきれいな山吹色のお皿の色がなかなか再現できない!これだけでかなりの時間と苦労を要しました。既製品のラッカーだとあの色がなかなかでない、けれど色の再現性にはこだわりたい。だってデザイン会社ですから。実際に塗ってみないとわからないので複数メーカーの塗料を試し、そのままの色で塗ったり、調合して使ってみたりして検証しましたが、1回目は明るいレモンイエローになり、2回目は鮮やかな黄色になり、3回目でやっと近い色になりました。


ジョウロのほうが近い…

完全に心から納得できる仕上がりにはならず、時間もなくなり泣く泣く終了。
まあ、最終的にはPhotoshop先生の力で一発でしたけどね。

ソーシャルディスタンス感は少し伝わりにくかったかもしれませんが、なかなかインパクトのある年賀状になったと思います。
完成したらテンションがあがり、いろいろ作っちゃえ!となり、結果


こうなったという。(決してパクリではありません。)

弊社年賀状製作のウラ話でした。

今後もお客様を「旨い!」と唸らせるような味のあるデザインを提供していきます。

おまけ
後日、せっかくなので長く飾っておけるように寿司も追加で手作りしました。シャリ・ネタ・上に乗ったおろしショウガや刻みネギ、全てが樹脂粘土でできています。
寿司皿とセットで弊社打ち合わせスペースの棚にひっそりと飾られ早数ヶ月。はやく誰か気づいてくれますように。



裏はマグネットになってます↑