重力に逆らって

2025-04-04

3月、私的に超待望の新作映画が公開されました。
それがこちら。

ウィキッドです。

2024年11月にアメリカでは先に公開され
大ヒットしていたウィキッドがついに!
日本で公開になったということで、
すぐに観に行きました。

ウィキッドはオズの魔法使いに出てくる
“善い魔女”グリンダと“悪い魔女”エルファバが
実は同じ大学に通う友達だったら…というif物語。
表向きにはふたりの友情物語という感じですが
実は多様性とか差別とか、
社会問題へのメタファーも含んだ
深いストーリーが魅力です。

原作はブロードウェイのミュージカルで、
日本では劇団四季が公演していますね。
私は劇団四季で初めてウィキッドを見たのですが、
ストーリーもさることながら曲の迫力とパワーがすごくて、
とにかく圧倒された記憶があります。
その後ロンドン公演を観に行くぐらいにハマった作品です。
(↓9年前、ロンドンの劇場前にて)

そんな大好きなウィキッドが映画化される、
さらにグリンダ役は、あのアリアナ・グランデと言われたら
ワクワクせずにはいられません。

アリアナといえば
アメリカの若者に大人気のキラキラポップスター!
というイメージが強かったので、はじめは
「オペラティックなミュージカル曲なんて
歌えるの〜〜?」と思っていましたが、
映画のサントラを聴いて
そんな心配は一瞬で吹き飛びました。
アリアナってこんなに歌上手かったんだ!とびっくり。

後から知りましたが、
アリアナは幼い頃からウィキッドの大ファンで
絶対にグリンダ役を掴みたい!と
オーディション期間中は自身の歌手活動を
全てストップしていたのだとか。
単なる話題作りのためのキャスティングかと思って
ごめんなさい。

エルファバ役のシンシア・エリヴォさんは
ハスキーな声がカッコいいです。
当然ながら歌もとても上手いです。
トニー賞もエミー賞もグラミー賞も
取ったことがあるらしいです。
いるんですね、そんな人…。

そんなこんなで待ちに待った日本での公開。
映画館のど真ん中の席を予約して
ドキドキしながら鑑賞しました。
一言でいうと、素晴らしかった!!!です。
エルファバはカッコいいし、
グリンダはかわいい。
アカデミー賞で美術賞を受賞している
だけあって背景の作り込みもとても豪華です。
ミュージカルでサラッと流されるシーンも
しっかり深掘り補足されていて
ストーリーへの理解が深まりました。

歌のシーンは余計なアレンジがなく、
原作に忠実でどれも良かったのですが
特にクライマックスの
「Defying Gravity」(重力に逆らって)という
ナンバーは、曲の力強さに加えて
映像の演出も相まって超圧巻です。
迫力がすごすぎて、本当にちょっとのけ反りました。

初めてこの映画のサントラを聴いたとき
「Defying Gravity だけは
ブロードウェイ版の方が好きだな」と
思っていたのですが、
そんなことどうでも良くなるぐらい感動しました。
隣で観ていた見知らぬ女性も
このシーンは嗚咽しながら泣いていました。
気持ちは分かる…。

ここ最近は毎日Apple Musicで
サントラを聴きながら通勤しています。

ブロードウェイ版との聴き比べもおすすめです。

今年11月にはアメリカで
続編「ウィキッド For Good」が
公開予定とのこと。
この副題にもなっている「For Good」(永遠に)
という曲が私はウィキッドで一番好きです。
日本での公開日は未定とのことですが、
いまから映画館でみるのが待ち遠しい!

前編はまだ上映中の映画館も
たくさんあるようですので、
気になる方はぜひお早めに!!!