今年の美術展納めに、上野の西洋美術館で開催中(〜来年2/11まで)のモネ 睡蓮のときに行ってきました。
モネの睡蓮はゴッホのひまわりに次いで有名な絵画かと思いますが、いつものパターンで睡蓮を目的に行くと1〜2枚しか来てなかったり、同時期に活躍した画家の絵もあったりで満足に見れた記憶がなく…。
ですがご安心ください(?)67点中23点もの睡蓮が来ており、更にオールモネ!で大満足でした。
逆に睡蓮ばかりなので似た構図が多く、よく分からずサーっと見てしまうともったいない気がして今回も音声ガイドをお借りしました。
石田ゆり子さんの穏やかな声と、“色彩の交響曲”とも呼ばれるモネの色使いとがマッチして心地いい世界を楽しめました。
モネは1840年にパリで生まれ86才でその生涯を終えますが、亡くなったのが1926年(昭和元年)なので意外と最近なんですね。
なのでモネが庭でキャンバスを前にタバコをくわえて筆を走らせている映像もしっかりと流れ、「へ〜こんな人なんだね」とその場にいた人が口々に言いあっていました。
43才の時にセーヌ川沿いのジヴェルニーに引っ越し、睡蓮が誕生する「水の庭」の製作を庭師と共に始めます。そう思うと睡蓮ってモネの後半戦らしく。意外と知っているようで知らなかった生涯が分かって“知るは楽しい”ですね。
最愛の妻や長男を病気で失ったり白内障でどんどん目が見えなくなる中でも手を止めず、もがきながらも描き続けた様子が刻々と展示されており、「頑張れ!頑張れ!」と足を進める中で応援したくなるほど。
睡蓮の絵が360度びっしり飾られた部屋だけ撮影可能だったので、一部並べてみました。
同じモチーフでも角度や時間帯、その時の想いなどでこんなにまでバリエーションがあって見応え抜群でした。
1枚だけハッとするくらい綺麗な絵があり、グッズ売り場に複製原画があったため迷わず購入しました。
「ジヴェルニー近くのセーヌ河支流、日の出」という絵です。
睡蓮じゃないんかい!と自分でもツッコミたくなりましたが、このやわらかで繊細な色使いをぜひ自宅に持ち帰りたいと思い、探したところ5,280円で額装までされててホクホクで帰路につきました。
やはりモネの絵は飾りたい方が多いのか、ミニフレームやマット付額絵など2,000円台で買える安価なものから、高精細プリントだと10万円超え商品まで様々ありました。
当日朝、混雑具合が知りたくXで検索すると「開場時間前に行ったのに100人くらい並んでる」という投稿があり、昼時に行けばもしかして…と11:50頃到着したら10分待ちで入れました。
その後あまりにも混雑しているからか、今月から日時指定券が発売されるそう。
見に行かれる方はぜひチェックを!
「印象派は離れて見るものなのに混雑していて離れて見れない」と会場でよく耳にしたので、こういうのありがたいですね。
重要:【土日祝+2月全日程 日時指定券】【12月・1月 平日券】導入のお知らせ#国立西洋美術館 にて開催中の本展は、入場待ち時間と混雑緩和のため、
12月21日(土)以降、日時指定券を土日祝と2025年2月の全日程に限り導入します。… pic.twitter.com/nyiWEtlXTq— モネ 睡蓮のとき【公式】 (@monet2024_jp) December 2, 2024
ついこの間まで猛暑だった気がしましたが、テレビからは流行語大賞が〜と聞こえてきてもう年末なんですね。
来年も素敵な美術展がたくさんあるようで、今から楽しみです。