江戸前蕎麦の名店

2024-05-10

気温の変動が激しい日が続いて、体調管理に気をつけて過ごしております。
暑くなってくると、どうしても喉越しの良いものを食べてしまいますね。
私は、麺類が好きなので暑い日は蕎麦かうどん、冷やし中華のいずれかを
食する時が多いです。
今回は、東京発祥の蕎麦の名店をご紹介します。
東京の名店といえば、神田やぶそば・室町砂場・神田まつやなども有名ですが
ご紹介するのは、永坂更科 布屋太兵衛(ながさかさらしな ぬのやたへい)。
関西では、大阪発祥の砂場が有名だと聞いたことがあります。
(私が大阪にいた時は、蕎麦よりうどんの方が人気だったような気がします。)
東京 麻布十番に総本店を構える老舗蕎麦店。
創業は、寛政元年(1789年)とされてますが現店舗の形態になったのは
昭和34年(1959年)だそうです。私もまだ生まれておりませんでした。

30年近く前に長女が幼少の頃、麻布総本店に年越し蕎麦を食べに行った記憶があり
行列で、食べるのに2時間待ったのを覚えてます。
現在は、全国に14店舗あるようで
最近お邪魔した店舗は、横浜ランドマーク店。
たまたま店舗前を通り、久しぶり食べることになりました。
店舗は、関東圏が中心ですがいろんな商業施設にも入っているので
こちらをご参照ください。
こちらのそばは、落語でも話されている江戸っ子のそば。
つゆをたっぷりつけて田舎ふうの食べ方は、江戸っ子の流儀に反する。
そば先をちょこっと付けてすする。
(つゆ自体もたっぷり付けて食べるのには適さず、量も少なめ)
これが「粋」を重んじる江戸っ子の食べ方。
昭和の名人落語家 10代目金原亭馬生が「そば清」という落語の演目で用いた
「一度でいいから、つゆをたっぷりつけてそばを食いたかった」と江戸っ子気質の話は有名のようです。
(YouTube で観れます。)

こちらの蕎麦屋さんは、典型的な江戸前蕎麦なので
つゆは、こんな感じで提供されます。

から汁は、糖分を控えたさっぱりとしたつゆは辛めながらまろやかさとコクを持った生粉打ち蕎麦用。
一方、あま汁は、口当たりのやわらかい濃厚なつゆはこの店の御前そば用のつゆとされています。
御前そばというのは、江戸時代にそばの実の甘皮を除き、
芯のみをぜいたくに打ち上げた純白のそばを、
将軍家や大名に献上したことから「御前そば」と呼ばているそうです。
今では、スーパーなどでも袋入りで手軽に購入できます。
喉越しが良くつるつるとした食感は、一般的な蕎麦とはひと味違います。
このお店では、一般的な二八蕎麦の太兵衛蕎麦とこの御前蕎麦の合い盛りをオーダーできるので
是非、一度食べ比べしてみてください。
(残念ながら、打ち立ての生粉打ち蕎麦は売り切れておりました。)
もしくは、御前蕎麦を購入してご自宅でご賞味ください。
オススメの蕎麦は、こちらです。

2種類の蕎麦を堪能でき、つゆも付け替えして他では味わえない蕎麦です。
最後は、2つのつゆをブレンドすれば3種類のつゆで味わえます。
つゆも缶入りでスーパーなどで販売されています。
(付けすぎると、しょっぱいです。)
このお店には、薬味の七味も自家製なので行った際には、使ってみてください。

普通と違った、江戸前蕎麦もたまには良いと思います。
箸袋は、いたって普通のデザインでした。

ではまた。