ぐんまの温泉あれこれ

2022-09-30

9月の怒涛の台風ラッシュによって、近年あまり感じなかった秋らしさを感じるこの頃。
秋といえばみなさんはなんでしょう?わたしは断然「温泉の秋」派。
 
地元群馬の温泉名所といえば、一番有名なのはいわずもがな草津温泉。有馬・下呂と合わせて日本三名泉のひとつに数えられています。読み方はよく間違えられますが「くさつ」。
ついで伊香保温泉。こちらは草津の手前にあり、泉質・宿・アクセスの良さのバランスが良くおすすめです。
群馬3大温泉で名前を連ねるのは四万温泉。映画「千と千尋の神隠し」の舞台になったことで有名ですね。
 
草津の1.5倍は行きにくく、観光名所も何もないけど一度は行ってみてほしいのが「万座温泉」。

車で温泉エリアに入った途端に、窓も開けていないのに硫黄のかおり。
初めて訪れた人は車を降りてから鼻が慣れるまでの間「臭ッ」しか言葉を発せなくなる、日本で一番硫黄含有量の多い温泉です。

草津の湯畑と異なり、源泉地付近は硫化水素の噴出があるため近寄ることができません。付近は植物も生えないので、岩肌からもうもうと煙が立ち込める様子はまさに地獄の様相です。
 
数年前に訪れましたが、とにかく道中含めて温泉以外に何もないことと、上記の通り着いてしばらく「臭~~~」と騒いでいたため宿の写真すら撮っていませんでした(笑)
 
水温が高く湯あたりしやすい硫黄泉のため、ゆっくり楽しむには寒いくらいの時期が良いですね。
雪の山道は道中が怖いので、やっぱりわたしはそういう意味でも温泉は秋派です。
 
 
国道292号を通ると草津を経由して行くことができるので、万座~草津~四万~伊香保の温泉巡りも不可能ではありません。
しかしこの道路、冬期はまるっと半年通行止め。それ以外のシーズンでも草津白根山の火山活動の影響でしょっちゅう通行止めしているので軽井沢方面からぐるっと回る必要があります。(おまけに迂回ルートが有料道路なのがまた商魂逞しいというかなんというか…)
迂回ルートはびっくりするほど何もない。

 
軽井沢方面から北へ進み、左手に浅間山が見えたところで懐かしい名所を発見。
群馬県民は誰でも空で詠える県民かるた「上毛かるた」の”あ”、「浅間のいたずら 鬼の押出し」の鬼押出し園!

 
この場所が何なのかさっぱりわかってないくらい小さい頃に来た記憶があります。
「浅間のいたずら」とは競走馬…ではなく、江戸時代の浅間山の大噴火のことを指すそうです。
その時の溶岩で形成された地帯を整備してできたのが鬼押出し園。「鬼が暴れて火口から岩を押し出した」という噴火の印象からきた名だそう。
 
園内からすぐそばに、いまにも噴火しそうな勢いでもくもくと煙をあげる浅間山が一望できます。

 
あたり一面、岩・岩・岩。高山地帯ならではの希少な植物や秋なら紅葉も見ながら散策ができます。

 
一番長いルートで1周1,200メートル。立ち寄った日は閉園間近の夕方だったため人手も少なく、奥のルートは人っ子ひとりおらず最奥部で「クマ注意」の看板を見つけて足早にUターンしました。

 
 
今年は久しぶりに10月に三連休があるので、早めの紅葉狩りついでに温泉はいかがでしょうか。
 
ちなみに万座の硫黄の臭いを侮っていたわたしは、着て行ったインナーの硫黄臭がいくら洗っても取れずに処分することになりました。
臭いの付きやすい衣類・洗えない衣類の着用は避けることをおすすめします。