皆さんは河森正治さんをご存知ですか?
数々のアニメ作品で、原作、監督、脚本、絵コンテ、メカデザインに携わる、アニメファンなら知らない人はいない超有名人なのです。
おじさん世代には、“『マクロス』の人”といえばピンと来るかもしれません。
かく言う私も、少年時代にマクロスシリーズの主役メカ『バルキリー』に、ブッ飛ぶほどの衝撃を受けまして、結構いい歳まで『完全変形する超合金が欲しいな〜』と常々狙っていたクチです。
この河森正治氏のプロデビュー40周年を記念して『河森正治EXPO』が開催されたということで、東京ドームシティへと足を運びました。いつもダム見学には難色を示す我が息子も、今回はウキウキで同行しています。
会場は東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリーアーモ)。パラシュート型アトラクションの『スカイフラワー』のすぐ近くに入口があります。
最初にこれまで関わった膨大な作品名が羅列されており、最近のアニメは分からない自分も、ところどころに懐かしい名前を見つけて『あ〜、あれもこれも河森さんだったの!?』と期待が高まります。
メインパビリオン(展示室)では、有名どころの『マクロス』シリーズや『アクエリオン』ほかの立像展示などがお出迎え。
中央には前述の『バルキリー』が戦闘機から人型ロボットに変形するプロセスを連続写真風に展示してあり、これがまたカッコイイ。
飛行機から足が出て手が出て…中間形態である『ガウォーク』へ。これこれ…シビれる〜。
この形態のまま、滑空しながら戦えるというのが当時とても斬新で、少年達をトリコにしたのです。
ヒロインのフィギュアを集めた一角もあり、外人さん達も熱心に見ておりました。
息子は『マクロス』シリーズの歴代の『バルキリー』を集めたコーナーから動きません。
続いて、氏の仕事を一堂に集めた通路を進んでいきます。
今回のメインはこのエリアにあると言っても過言ではないのですが、ここは撮影NGなので掲載できないのが大変残念です。
人気メカのラフスケッチやデザイン稿や、設定資料、絵コンテ、企画資料など、膨大な量が掲示されており、ひとつの作品が出来るまでの過程や苦労が見て取れ、圧倒されます。
“変形の河森”と呼ばれる氏は、可変メカをデザインする際に、実際にどのように変形するかをレゴブロック等でキッチリ試作することで有名で、前述の『バルキリー』もレゴで組んだ試作品が幾つか展示されておりました。
紙の資料だけでなく、こういったものも、ちゃんと保管されているんですね。息子が幼い頃に一緒にレゴで遊びまくった思い出が蘇り、感激してしまいました。
次のエリアには、河森氏の作業机を再現したものが。
机の上にはやっぱりレゴ!
『思考年表』なるコーナーでは、数々の作品との関わりがまとめてあり、作品が世に出るまでに何年もかかっていたりすることがわかります。
高校3年生で描いたマンガ。上手い!
後の方のエリアに、レゴで試作した変形メカで撮影OKなものがありました。
全てを見終わって思ったのは、自分の好きなことを仕事にしている人は強い!といった感じでしょうか。
40年の間には、何年もかけた企画がボツになったり不遇の期間もあったようですが、
氏の仕事内容から溢れる気迫のようなものに、ただただ圧倒された展覧会でした。
河森正治EXPO
2019年5月31日(金) – 2019年6月23日(日)
公式サイトはこちら(https://kawamoriexpo.jp/)