最近お気に入りのエッセイ漫画、「大家さんと僕」をご紹介したいと思います。
本屋さんで平積みになっていて、店頭POPにいろいろな著名人の絶賛のコメントが書かれていて
気になったので買いました。コメントを読んだら買わずにはいられませんでした。
店頭POPって本当に効果ありますよね〜〜〜。
作者はカラテカというお笑いコンビの矢部太郎さんです。
初めて描いた漫画なんだそうです。
矢部さんは、新宿区の外れの一軒家の2階を間借りして一人暮らしをしています。
1階に住むのは80代の世話好きな女性の大家さん。
ゆっくりと歩き、「ごきげんよう」と挨拶する大家さんは
物腰が柔らかく上品だけれどユーモアもある、魅力的なご婦人です。
矢部さんが家を空けていると、洗濯物が夜露に濡れるのを心配して勝手に取り込んでくれたり、帰宅して電気をつけたその瞬間に「おかえりなさい」と電話がかかってきたり、一人暮らしなのに家族と暮らしているような大家さんとの距離感に最初は戸惑う矢部さんですが、徐々に大家さんと交流を深め、距離を縮めていきます。
そんな大家さんと、冴えないお笑い芸人矢部さんの
温かくほほえましいエピソードがたくさん詰まっています。
矢部さんの人柄そのままのような可愛らしい絵柄も好きです。
発売から話題を呼び、なんと累計40万部を突破!
そして矢部さんはこのたび、手塚治虫文化賞短編賞を受賞されたそうです。
漫画家以外の受賞は初の快挙とのこと。おめでとうございます!
矢部さんと対談した手塚治虫さんの娘・るみ子さんが
「嬉しくて泣けてしまう、心が温かくなりすぎて泣けてしまう」と仰っていて
私もまさにそんな感じでした。
読みやすいので短時間で一気に読めてしまうのですが
長い映画を見終わった時のような、温かなものが心に残ります。
ホロリと泣けて、何度も読み返してしまう素敵な漫画です。
皆さんも是非読んでみてください。
大家さんの名言。