みなさまこんにちわ。
早いもので今年も12月。
「あけましておめでとうございます」と言っていたのがちょうど先々週くらいの感じがありますが、実際にはたぶん、それから12ヵ月経ったんだと思います。
映画を観てきました。
『誰のせいでもない』
(原題:EVERYTHING WILL BE FINE)
公式ホームページ
監督はヴィム・ヴェンダース、出演がジェームズ・フランコ、シャルロット・ゲンズブール、レイチェル・マクアダムス、マリ=ジョゼ・クローズと、メンツ見ただけでおもろないわけないやんこれでおもろなかったらウソやでってな具合の豪華キャスト。
2D上映と3D上映があるのですが、「巨匠ヴィム・ヴェンダースが描く、揺れ動く感情のランドスケープ」とコピーにもあるように、心の動きを3Dで表現したというのが見どころなので、どっちかっつーと3Dのほうがいいんじゃないでしょうか。ボクは3Dで観ました。
何かがこっちに飛んできて思わず避けてまう(もしくは掴みにいく)ベタな3Dではなく、感情の奥行きというか重なりというか、繊細な表現が随所に見られました。3Dの贅沢な使い方。つい飛び出させたくなるところをグッとこらえて。
「わし、3D苦手なんすよ…」という方も、『アバター』を2Dで観ても普通におもろいように、この作品も全然楽しめると思うので無理せず2Dで。
雪の日に起きた事故をキッカケに、4人の男女の人生が変わっていく様を描いた、シンプルなストーリー。
その中に考えさせられる、あるいはどう捉えるべきか迷うようなシーンにいくつも出会います。
いい映画だと思います。すごく大人な映画です。
あまり書くとNB(ネタバレ)になってしまうのでこの辺にしておきますが、邦題がどうなんやろ、とちょっとだけ思いました。ちょっとだけですよ。
原題を直訳すると「すべてはうまくいく」となり、どちらのフィルターを通して見るかでもこの作品の捉え方が変わるような気がしました。
そして、これから観られる方におすすめしたいのがパンフレット。
ヴィム・ヴェンダース監督がロングインタビューで語る今作のソース、3Dへの思い、制作の裏話がとても興味深いです。
また、デザインも秀逸。映画の世界観をそのままに、太く、見やすく仕上げていると思います。
都内はヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森(2Dのみ)で公開中、12月10日からはシネマート新宿でも。
是非劇場でご覧ください。
来年は、「誰のせいでもない」って言える心の大きな人になりたいと思います。