今から30年前の1995年に
「写楽」ブームが起こり、
美術展やら映画やらが話題になりました。
映画「写楽」の主人公である
“謎の絵師、写楽”は真田広之が演じました。
かっこよかった…
写楽に絵を描かせた版元として
フランキー堺が演じる「蔦屋重三郎」も登場。
ちゃきちゃきの江戸っ子おじさんだった…
それを観たとき、私は初めて
「蔦屋重三郎」という人の存在を知りました。
そして2025年、
その「蔦屋重三郎」が
大河ドラマの主人公になるなんて
夢にも思わなんだ!
しかも蔦重役は横浜流星とな!
フランキー堺とエラく
ギャップがあるんですけど!?
というわけで
大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」を
毎週欠かさず観ております。
ドラマ中に「べらぼうめ!」
というセリフがよく出てくるのですが
「写楽」の映画では
「しゃらくせえ!」というセリフが
よく出てきたような…(朧げな記憶ですが)
そしてそして
ただいま東京国立博物館にて
絶賛開催中の特別展
「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
を観てまいりました!
会場の平成館に足を踏み入れると
バーンと現れる吉原大門(おおもん)。
なんでも、ドラマのセットで
実際に使われたものを
持ち込んだらしいのですが
とても立派でした。
硬そうな柱を「パーン」と
叩いてみたくなりましたが
「触らないでください!」と
書かれていたのでやめました。
大門から吉原の通りを再現した空間に
蔦屋重三郎が関わった
書物やら浮世絵やらが
ズラーっと展示してあるのですが
撮影も禁止でしたので
ここにはご紹介できません。
今さらですが
蔦屋重三郎とは何者か?
チラシの裏に
載っていましたのでご覧ください。
客が列をなしているのに
展示物自体が小さく、数が多いので
観るのに時間がかかります。
もしこれから観に行かれるなら
お時間に余裕をもっていかれたほうが
ストレスなく楽しめるかと。
ようやく撮影OKエリアに。
この写楽の大首絵は撮影禁止エリアに本物がありました。
喜多川歌麿の版画「ポッピンを吹く娘」のパネル。
なんと、私がこの展示を観に行った後に
初期に刷られた作品が国内で
初めて見つかった!とのニュースが。
今、東博に展示してあるらしいです。
私が観た「ポッピンを吹く娘」の実物は
初版からだいぶ後に刷られたものなのか、
着物の色柄が淡い感じでしたが
今展示してある初期のものは
だいぶ鮮やからしい。
キーっ!そっちを観たかった!
それにしても、浮世絵の技術の凄さよ。
髪の毛のこの透け具合、
彫り師と刷り師の技の結晶ですな。
着物の表現も凄かったです。
大河ドラマ「べらぼう」でも
腕利の彫り師を専属にしたくて
蔦重が奔走する場面がありました。
ドラマのセットを使った
江戸の街再現エリアもあり、楽しめました。
蔦屋重三郎の店「耕書堂」。
蔦重が手がけた吉原のガイドブック
「吉原細見(さいけん)」
などを模した番組小道具。
花魁の美人画レプリカ
(これも小道具)
番組のタイトルバックに入る
直前のシーンが
一瞬イラストになるのですが
それが並べられていました。
この絵がとってもいいのですよ!
大河ドラマが終わったら
一冊の画集にしてもらえないでしょうか?NHKさん
平賀源内のエレキテルも。
(実物は撮影禁止エリアに展示してあります)
もう盛りだくさんの内容だったので
後で反芻しようと思い
図録も購入。
この厚さで、なんと3,000円台でした。
お得!
まるで耕書堂から御年始で
もらったかのようなタオルも購入。
作ったのは「TSUTAYA」
ややこしい。
あとで二子玉川の蔦屋家電に行ったら
図録もタオルも売っていた…
というわけで、6月15日まで開催の
「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
観なきゃ損だよ!べらぼうめ!