Don’t think, just do.「考えるな、行動しろ」

2022-07-22

どうも、トップガン マーヴェリック限界オタクです。
トップガン観ましたか?
「100年に一度の作品」と言われていたり、大手映画レビューサイト フィルマークスでは4万人以上がレビューして5点満点中4.5点という脅威の点数を叩き出しています。
(ちなみにパッと思いつく名作バック・トゥ・ザ・フューチャー4.2点、ショーシャンクの空に4.3点でした)

最近ズブズブにハマってしまったのですが実は前作を観たことがなく、今公開されている続編は「今やっている映画で1番面白いらしい」と聞きAmazonプライムで気軽に前作を観たのがきっかけです。
ミッション:インポッシブルは何となく毎回映画館で観る、くらいでトム・クルーズはまぁそこそこ好き、くらい。

続編はよく「カレー食べに行ったのにラーメンが出てきた」といったように、コレジャナイ感満載の作品が多い印象です。
トップガンは「カレーの具材を丁寧に一つ一つ畑を耕す所からこだわり、カレー自体が物凄く美味しいのに最後にメインディッシュで松坂牛のステーキが出てきた」みたいな感じ。
(既に観た方は“松坂牛のステーキ”がどのシーンか分かっていただけるハズ)
とにかく最高すぎたので、なるべくネタバレをしないように魅力をガツガツ書いていきたいと思います。

ざっくりストーリー
アメリカ海軍のトップ1%のエリートパイロットを養成する訓練学校・トップガン入りを果たしたマーヴェリックは、無鉄砲で型破りな性格。1986年に公開された前作では彼が親友の死や恋人を経てパイロットとして成長していく物語です。
今作はマーヴェリックがそのトップガンの教官となり、前作に出てきた相棒グースの息子「ルースター」と一悶着ありながらも絶対不可能な任務に直面します。

前作リスペクトが凄い
これでもか!というくらい、前作のネタが多い。
クスリと来るシーンがとにかく多くて、直前に見返してから劇場に足を運んだ人は胸熱な事間違いなし。
監督が前作と同じだとそのままやってくれず「コレジャナイ感」になりがちですが、別の監督がやっているからか食べたい物が食べられた満足感がありました。

ハングマン役の役者さんがアツい
前作を10才の頃、父親とVHSで見た事がきっかけで俳優を目指したグレン・パウエルは、ルースター役のオーディションに挑んで落選してしまいます。
その後ハングマン役のオファーを受けますが「興味がない」と断り、トム・クルーズからの説得を受けてなんとか役を自分のものにします。

その説得中、グレンはトムに「どうしてもハングマンが理解できない」「あなたのようなキャリアを築きたいが、それは素晴らしい役を選んでやっているからだ」と言います。
トムは「役を選んでいるのではなく出たいと思った作品を選んでいる」「その中でキャラクターを自分で作り出しているんだ」と答えたそうです。
深イイ話です。
グレンは見事ハングマンをやり遂げますが、これがめちゃめちゃいい役なんです。
彼がハングマンをものにできた証拠なのかなと思いました。

吹き替えが声優界の“トップガン”揃い
映画の吹き替えはよく俳優さんや芸人さんがやる事が多いですが、なぜか“ガチ声優”で固められています。
マーヴェリック森川智之さん、ルースター宮野真守さん、ハングマン中村悠一さんなどなど。
他にも、声優さんをちょっと知ってる方でも「おっ!」と思うようなメンバーです。
全員慣れてらっしゃる方ばかりで、観てて違和感がないため内容がスッと頭に入ってくるので吹き替えにして正解でした。
いつもは字幕という人でも、今回は吹き替えにしてみてもいいかも?

撮影方法のこだわり
実写での撮影にこだわったため、戦闘機に乗り込む役者は5ヶ月間の厳しい訓練を受けています。
重力に耐えうるトレーニング、脱出時の射出座席や水上射出、パイロット訓練など。
前作では訓練経験が浅かったため、みんな吐いてしまい残念ながら使用できる映像はトムだけ。それを受けて今回はしっかりやったそうですが、ルースター役のマイルズ・テラーは「死ぬかと思った」と話しているそうです。
CGで撮れないのか?と言われ続けてきましたが、トムが「それは体験ではない」と頑なに拒否し、今回の素晴らしい映像が生まれました。
本来2019年夏公開予定でしたが、映画館で観てもらいたい事からコロナで3年も公開を延期しました。実際映画館で観ると、本当に一緒に飛んでいるかのような映像が楽しめます。
カメラもソニーと協力し、コクピットに収まるIMAX品質で、時速965kmのスピードと8Gの負荷、高度1万1,277mに耐えられるもの、という条件で作られたそう。
戦闘機にはカメラマンが乗り込めないことから、役者が光源など撮影技術を学び、自分で6台のカメラを切り替えたりして操作しているらしい。すごすぎる。

モノづくりの仕事をしている上で、とにかく見習いたい事が山ほどありました。
作中によく出てくる台詞「Don’t think, just do.(考えるな、行動しろ)」は「一度戦闘機に乗ってしまったらうだうだ考えている暇はない、思った事をやれ」という意味。私も自分の直感を信じてこれからも仕事をやり遂げたいなと思いました。


余談ですが、先日保育園への送り迎え用に子乗せ電動自転車を奮発して購入しました。
名前は「F/A-14」。今日もうちのマーヴェリック(※娘)を前に乗せて元気に送り迎え頑張りまーす!