十二単を着た話

2022-06-03

お久しぶりです。
去年8月に第1子を出産し、産休育休を経て今月から戻ってまいりました。
妊娠中からアジデザインの皆さんには本当によくしていただき、こうして今がある事は感謝感謝の日々です。
ブログのネタも程々に仕込んできましたので、またお付き合いいただけたらと思います。

さて、小さい頃からウエディングドレスと十二単に憧れがありました。特に十二単はどうやって着付けてるの?という疑問もあり。
今年の初め頃、SNSで「東京でも十二単体験できたんだ!ってすごい言われます。できるんです。」とレンタル屋さんのツイートがバズっているのを発見。
子供が出来てから自由に外出できないストレスもあり、リフレッシュとしてペア体験を利用し、友人と行ってきました。
価格は1人27,500円ほど。いい大人の遊びですね。
お世話になったのは十二単 東京さん

では、いってみよー!

 

①小袖と長袴を履く

紫と緋色(赤)が選べますが、紫が未婚で緋色が既婚との事。友人が緋色をチョイスしていたため、既婚ですが紫にしました。

 

②単(ひとえ)を着る

後ろの人が着物を着せ、前の人が紐を結んでいきます。

 

③五衣を着る

濃い色→薄い色のグラデーションで作られているようで、とても綺麗。
5枚をサクサク着せてくれます。

全部重ねた着物をガバッと一度に着るのではなく、1枚着て胸元を紐で結んで仮固定→上にもう1枚着て胸元を紐で結んで仮固定→下の紐を取る、というのを丁寧にやっていきます。

で、それが終わったら5枚ある五衣を、一つ衿のように重ねかえます。
この工程を「ときあわせ」と呼ぶそうです。

ちょっと分かりにくいですが、YouTubeでも動画がアップされているのでご興味ある方は見てみてください。
サッサッと手際良くやっていますが、これ匠の技ですね。

 

④打衣(うちぎぬ)、表着、唐衣(からぎぬ)を着る

あとちょっと。
どんどん重くなっていく身体…おおお…

 

⑤袴のような形状の裳(も)をつけて、完成!


前から。

動画も撮らせてもらえたので、早送りでどうぞ。
(掲載許可済)


着付け時間は大体30分くらいでした。

着心地はというと、重い!というのはさておき締め付けがほとんどないので、ご飯は無理なく食べられる感じ。
総重量は13kgあり、最初はまぁ楽しいのですがどんどん奪われる体力。腕は真横に上げてキープするのがやっとです。
「昔はもっと糸が細かったので実際はもっと軽いんですよ」「貿易が始まったら重さで金額が決まるようになったので、重い方が高値になる関係で糸が重くなっちゃったんです」と着付け中に教えてもらいました。
昔の人、毎日13kg着てるのかと思ったけど、よかった。
ちなみに着付け師の資格は茶道や書道のように「衣紋道(えもんどう)」というんだそう。

柄や生地などは指定して完全オーダーで仕立ててもらったそうで、お値段は「ン百万レベル」との事。今回は「葵」という名前の十二単をお貸しいただきましたが、まだ他にもありますのでご興味のある方はぜひ。
この葵は橋本環奈さんが映画「かぐら様は告らせたい」で同じ物を着たそうで、結婚式や映画、プロモーションビデオなどに幅広く貸し出されているようです。

好奇心旺盛でどこにでも飛び込みたくなってしまう私ですが、やってみたかった事が一つ叶えられて嬉しかったです。
また、子供にも遺伝しているのか新しもの好きに育っており、大きくなったら美術館などに一緒に行きたいなと、また夢が増える日々です。

この日娘は初孫にはしゃぐ母に見てもらい、動物のふれあいコーナーに連れて行ってくれたみたいです。
これからいっぱい遊ぼうね。

という事で、度々リフレッシュしつつ母ちゃん頑張ります!
今後ともよろしくお願いいたします。