かがくのちからってすげー!

2022-05-02

以前にブログで紹介した国立科学博物館に、「ポケモン化石博物館」の巡回展が開催されるということで、熾烈なチケット争いを勝ち抜き再来訪しました。
 
展示の内容は、ポケットモンスタターシリーズに登場する「化石」から復元された珍しい種類のポケモンと、モチーフとなった実在の古生物と比較するというもの。
三笠市立博物館のスタッフの方が、株式会社ポケモンへ企画を出して作り上げた展示ということで驚きました。


入り口には、早速大迫力の実物大「ガチゴラス」の骨格想像模型が!
モチーフは言わずもがな、肉食恐竜ティラノサウルス・レックス。

 
近年では体表面に羽毛が生えていたのがわかり、立ち姿も昔と見解が異なるのだとか。
ティラノサウルスといえばジュラシックパークでお馴染みですが、映画の制作は1990年。この研究が発表される前の見た目なんですね。
 
さて、展示の中では、ほぼ全シリーズの化石ポケモンの実物大模型が展示されていました。
それだけでもファンにはたまらん~。
中でも目を引いたのは、初代シリーズ赤・緑で登場した「かいのかせき」。

 
主人公が序盤のダンジョンで、マニアから譲り受けるアイテムなのですが、
 

思ってたよりだいぶでかい。
写真ではわかりにくいですが、横幅は40cm程度でした。
ゲーム上のある街でこの「かせき」を復元して生きたポケモンに戻してもらえるものの、実はその街、アイテム入手からかなり遠い場所にあるのです。リュックぱんぱんやん。
 

復元された「オムナイト」。モチーフはアンモナイト。もっと小さくてかわいいと思ってた…。
アンモナイトは軟体動物で、足が10本あり、貝よりもイカの親戚なんですって。かいのかせきじゃないじゃん。
 
もう一つこの展示で面白いのが、ゲーム世界でも現生していない古代ポケモンのため、絶命原因を生物学的に説明されているのです。
上記のオムナイトのしんか系(※)「オムスター」は、殻が成長しすぎて重くなり、獲物の捕獲ができなくなったのが絶滅原因だそうです。

そらすばやく動けんて…というサイズ感(奥のお父さん比)。
 
※この展示では、ポケットモンスターの世界でレベル等で見た目が変わる”しんか”と、現実世界で生物が世代によって環境に適すために体の特徴を変えることを”進化”を区別して表現しています。

 
 
実物スケールは体感できませんが、三笠市立博物館のHPで化石博物館の展示内容を3Dで閲覧できます(三笠市立博物館で開催されていた内容です)。
 
 
前回来館時は午後の訪問でじっくり見る時間がなかったので再度常設店も吟味し、今回はレストランもしっかり堪能しました。
恐竜の足形ハンバーグ!

 
ゴールデンウィーク真っ只中。
明日からはしばらくお天気が続いて絶好の後楽日和ということで、上野公園で1日のんびりするのも良いですね。