HAPPY HOLIDAY WISHES展

2020-12-25

激動の2020年が間もなく終わりますね。

先日のニュースで、今年は日本の伝統的な恒例行事の多くが中止を余儀なくされたと耳にしました。やむを得ない事情とはいえ、時代を超えて何百年と受け継がれてきた歴史があっけなく途絶えてしまうのは、とても寂しく残念なことです。

世界がどんな状況下にあろうとも、美しい日本の文化はいつまでも守り続けていきたいもの。

そのなかでも工芸品、いわゆる日本の「手仕事」を紹介する『HAPPY HOLIDAY WISHES展 produced by. SERENDOUCE CRAFTS』が銀座のポーラミュージアムアネックスで開かれています。

https://bijutsutecho.com/exhibitions/6974

『SERENDOUCE(セレンドゥース)CRAFTS』は「日本の工芸品との出会いのきっかけを創る」ことをミッションに、ポーラ・オルビスホールディングス「伝統工芸コーディネート事業」から生まれたプロジェクト。全国各地の暮らしの道具を、今までになかった組み合わせでのライフスタイルシーンとして提案・紹介しています。SNSを中心とした情報発信とECでの販売をする傍ら、定期的にポーラミュージアムアネックスで季節に合わせた展示会を開催。ちなみにSERENDOUCE(セレンドゥース)とは、意外な新しい発見(Serendipity)と心地よさ(Douce)を組み合わせた造語だそう。

冬の森に迷い込んだかのような大小のモミの木、そして中心の大きなテーブルには暖炉の火がやさしく照らす日本各地から集められた美しい暮らしの道具たち。いい意味で日本の伝統工芸のイメージを覆す異国情緒あふれる現代的な展示スタイルは、冬の森の中のあたたかな家庭のぬくもりをイメージしたといいます。

私は引越したての友人へのギフトに長野・丸嘉小坂漆器店のこちらの漆硝子のタンブラーを購入。
https://www.serendouce-crafts.po-holdings.co.jp/items/37385240

外側は柄の入っていないツートンのデザインですが、実は中を覗くと底の部分に金色の点々が可愛らしく描かれています。そのさりげなさが奥ゆかしい日本人らしくて素敵です。漆と聞くと思い浮かべるのは紙や木製品でしたが、漆と硝子の組み合わせもあることを初めて知りました。

ほかにも沖縄の「やちむん」や佐賀の有田焼、岐阜の美濃焼、秋田の曲げわっぱ、東京の江戸切子など。職人技が生み出す素晴らしい工芸品は目と心にたくさんの栄養をチャージし、いつもの暮らしをより上質で豊かなものにしてくれることでしょう。

イベントは12月27日(日)まで、会期中は無休、入場無料です。会場出入口で検温、アルコール消毒などの感染対策もしていますので、日本が誇る手仕事にふれてみたい方はどうぞ足を運んでみてください。

SERENDOUCE CRAFTS
https://www.serendouce-crafts.po-holdings.co.jp