新たなる試練

2020-02-29

日に日に広がる新型コロナウイルス感染。なかなか収束の兆しが感じられず、もやもやとした状態ですよね。アジデザインでも今週水曜日より時差出勤を導入。私は早く出勤する組になり、そのぶん帰りがいつもより早くなりました。昨日の夕方も、小学生の息子の学童の迎えを、いつもは仕事帰りに直行するところを時間に余裕があったので一旦家に帰宅。ニュースを見ようとテレビをつけた瞬間に飛び込んできた、安倍首相による「全国の小中高生一斉休校の要請」のニュース。「あ、え?あ?んんん??えええ〜!!!どうなるの?どうしよう?」気持ちの整理がつかぬまま学童へ。扉を開けるとみんなでワイワイとボードゲーム中。

「パンデミック:新たなる試練」

おおお、そうきたか。このゲームを始めて見たのは現在小6の息子が低学年のとき。中〜高学年のお兄さんお姉さんたちが夢中になってやってました。息子が4年生になった頃ようやくまぜてもらえるようになり、我が子も「パンデミック」ができる年になったか…としみじみしたものです。

ゲームを始めるとけっこう時間がかかるので、ある程度時間の余裕があるときにしかできず、最近は若干お蔵入り感がありました。子供達も最近の世の中の動きに考えるところがあったのでしょうか。

「君たちは、人類を滅亡させかねない4種類の病原体に立ち向かわなければならない、高度な技術を持った医療研究チームの一員だ。君たちのチームは、病原体の感染の拡大を食い止め、治療薬を開発するために、世界中を飛び回ることになる。病原体が世界全体を覆う前に、これを撲滅すべく、個々の技術や能力を生かして、チームで力を合わせなければならない。病原体が拡散(アウトブレイク)し、疫病が加速的に広がるまで残された時間はわずかだ。君たちは、時間ないに治療薬を発見できるだろうか?人類の命運は君たちの手に委ねられている」(「パンデミック」説明書序文より)

プレイヤーは7つの役職がある医療研究チームの一員になります。

プレイヤー全員で、全世界の各所で起こる感染を食い止めるため奔走します。

4つの治療薬がすべて発見できれば、プレイヤーたちの勝利。

感染を止められず、打つ手がなくなったり、アウトブレイクが8回に達したらゲームオーバー。

「パンデミック」の最大の特徴は、この「プレイヤー全員 対 病原体」というところ。つまり個人の勝負ではない「協力型ゲーム」であるというところでしょうか。

「誰が一番で誰がビリ」という競争ではなく、全員が「人類を救えるか、救えないか」。

 

「あ、エピデミックカード出ちゃった!どうしよう」

「私人口回復カード持ってるから、それ使えばいいよ」

「あ、待って!クアラルンプールより、キンサシャに行ったほうが、ウイルスがなくなるよ」

一人がコマを進めるたび、みんなでそれがベストか考えます。年上の子は年下の子にアドバイス。

年下の子も「あ!そうか!」と素直。

結局そのときのゲームは、病原体に負けてしまいました。

でも、みんな不思議とイヤな気分にならないと言います。それよりも「今度こそ、みんなで勝とう!」となると。

 

今日の朝、ニュースでWHO事務局長が「パンデミックの可能性あり」と発言したと聞きました。

1週間後、1ヶ月後が果たしてどんな状況になっているのか、想像がつきにくいところですが

とりあえず、家族や周りの人と話し合って、できることはしていきたいと思います。

皆で協力しあって乗り越えられますように。